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今回の調査の結果、手軽に実行できる混雑回避方法として注目されたものに、先頭車両や後尾車両に比べて混雑率の低い中間車両への乗車がある。通勤者はそれぞれ各自の状況に応じた合理的判断によって通勤方法を選択しているが、気がついていない情報も多いと考えられる。このため、駅や車内での放送やモールボードなどの様々なメディアを活用して、車両ごとの混雑情報や列車ごとの混雑情報などをリアルタイムで提供していくことも有効である。
?推進体制の強化
オフピーク通勤の推進は、総論でも述べたように、交通事業者のみでできるものではない。
このため、大阪圏においても、根本的な解決に向けた取組を続けていくためには、労働界や産業界も含めた関係機関が一体となった推進協議会等の推進体制づくりが必要不可欠であり、こうした推進協議会を中心に関係者が一体となって、企業や労働組合さらには個々の通勤者に対して持続的に推進活動に取組んでいく必要がある。

 

 

 

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